出産レポ①
想像とは全く異なる出産だった。
私は子供の頃から健康で、大きな病気をしたことも、入院したこともない。妊娠中も、悪阻は結構キツかったけれど、それ以外は特に問題もなく、普通に(?)出産するんだろうなと思っていた。
が、なんと緊急帝王切開での出産で、さらに術後、重症貧血となり、結局10日も入院する羽目になった(普通分娩なら4日、帝王切開でも5日で退院する)。
あといきなりだけれど、これは全ての妊婦さんに伝えたい。
違和感を感じたら、とにかく病院に行ってください!「何でもないのに行ったら恥ずかしい」って私も思っていたけれど、何もなければそれこそOKなので。赤ちゃんの異変を感じられるのは、妊婦さん本人だけだから、自分がちょっとでもおかしいと思ったら、病院で必ず確認してその不安を取り除いて欲しい。
では出産レポに入ります。
-----
1. 入院
予定日+2日、前日夜からお腹がずっと張っていて、胎動もあまり感じなかったため、朝一で病院に電話して相談したところ、「多分大丈夫だと思うけれど、念のため入院セットを持って来てください」と言われ、通院する。
エコーでは特に問題なく、NSTをすることに。いつもなら20分くらいで終わるのに、この時は1時間半くらい確認していた。途中で何度も助産師さんが見にきて、機械から出てくる記録紙を困った顔でチェックしていて、何か問題があるのかな〜とちょっと思った。
やっとNSTが終わって、なぜか院長先生から説明があるとのこと(まあまあ大きな産院なので、先生が5、6人いる。妊婦検診で院長先生に診てもらったことはなかった)。しかも「ご主人も呼んでください」と言われ、ちょっと焦る。
夫と診察室に入り、話を聞く。胎動を感じないのは、赤ちゃんが弱っているかららしく、NSTを見てもお腹の張りに合わせて赤ちゃんが元気のないサインが出ているとのこと。加えて羊水量も少ないから、このまま入院して誘発分娩をしましょう、という話だった。
え、って感じ。赤ちゃん元気ないんだ?大丈夫なの?てか羊水量少ないの?初耳なんだけど〜
あまり内容を理解していないまま、誘発分娩の用紙にサインを求められ夫と記入する。そしてそのまま陣痛室へ・・・
2. 自然陣痛到来
誘発分娩ってなんだっけ?と思いながら、陣痛室へ。
陣痛室に入ると、すぐにNSTの装置をお腹に付けられる。そういえばお腹が痛いかも、と急に気がつく。NSTの記録紙を見ると、規則的に波が来ていて、助産師さんからは陣痛ですね、と言われる。
陣痛が来ているから、誘発分娩はとりあえず待って、自然にお産が進むのを待つとのこと。ただ、翌朝になっても生まれる気配がなければ、誘発分娩になる、と言われる。
この時、予定日+2日の正午。えー、今陣痛が始まって明日の朝に産まれていないとかあるの?お腹痛いし早く産んでしまいたいな、と思った。
朝もお昼も食べていなかったので、入院食が出た。結構美味しくて嬉しい。病院のご飯って期待していなかったから。
お昼ご飯が来たところで夫が一旦帰宅。立ち会い出産を希望していたので、産まれそうになったら連絡して来てもらう。コロナウイルスのせいで、出産の瞬間しか立ち会えない。
ご飯を食べ終わって、特にすることもなく、お腹は痛いけれどまだ我慢できる感じだったので、お昼寝した。
夕方、お腹が痛くなって起きる。ちょうどオリンピックをやっていたため、何かの試合を見ながら痛みに耐える。夜ご飯が来る頃には、結構痛くて、ウンウン唸りながらご飯を食べた。やっぱり美味しくて完食。
お腹の痛みは、ひどい下痢と生理痛を足した感じだったけれど、だんだん、お腹というか腰が痛くなる。誰かに腰をさすってほしい感じ。
夜23時くらいに、一度先生の診察があるとのことで、診察室へ。エコーして内診して、子宮口は4cm開いているって。10cm開かないと産まれないんだよね、じゃあまだまだじゃん・・と落ち込む。
内診を終え、先生から、「やっぱり赤ちゃんの元気がなく、心拍も低下しているから、今すぐ出してあげたほうが良いです。自然に生まれるのを待つのではなく、帝王切開をしましょう。ご主人を呼んでください。」と言われる。
え、めっちゃ突然じゃん・・・ていうか帝王切開なら12時間陣痛に耐えた意味・・・
若干パニックになりながら、泣きながら夫に電話。すぐに来てもらって、再度先生の話を聞き、また帝王切開の用紙にサインをした。
このまま手術に入りますって、じゃあもうすぐハナコに会えるってこと?ちょっと嬉しいかも。でも帝王切開になるなんて微塵も思っていなかったから心の準備が・・・帝王切開ってことはお腹を切るってことだよね、死ぬかも・・・
などと混乱しながら手術室へ・・・
-----
出産レポ②に続きます。